蚊帳を蓬莱がネットで手に入れて貸してくれた。若者に蚊帳を吊らしてみると裾が畳から浮くぐらいにして吊っている、これでは蚊の入り口を作っているようなものだ。
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街の雑踏のなかにいると、生かされているという思いがわいてくる。もの哀しいが欲もある。なにが出来たのかなにをこれから創れるとかと騒音に聞いてみる。
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あかりと蓬莱との出会いは3年ほど前の三和出版の撮影であった。二人とも職業的な写真撮影は初めてのようでかなりとまどった撮影であったと記憶している。だがその時の出来映えは好評であった。
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むかしむかし鬼プロが太古八郎一座を組んでピンク映画館で映画の幕間に1時間ほどの軽演劇をしていた。脚本は団鬼六。すでに師の仕事は忙しくなるころであった。舞台稽古が迫っても台本は出来上がらない、「杉浦てきとうに書いておけ」といいのこして飲みに出かけてしまう。たとえあと数行でも師の後を書きつぐのは不可能だが、師が帰るまでに書き上げてみせると「お前の文章にはてにおはが分からん」と却下されて、最終章を自分で書きついでいた。そのように俺は書き物が苦手である。
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今のアメリカの緊縛において裁判沙汰になるようトラブルがつづいているらしい。俺も米国で<あなたの撮影でいま見たようなシーンを撮るのに、相手の許可をとっていますか>と質問されたことがある。一瞬質問の内容理解できなかったが、この国は承諾を契約のうえに成り立っている国だとおもいおこせば理解が出来た。
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ラブホのサービスタイムが終わるのが20時、撮影を終えるのが19時頃ときに30ほど過ぎてしまう事がある、慌てて機材をかたずけて、シャワーを浴び、時計は19’50を指している、1秒でも過ぎると延長料金を支払ってくださいと入り口のおねいさんにおどかされている。
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スタジオの備品の中原中也をみさきに与えてみると、中也ですか?と意外な返事がかえった。最近の若い子にしてはめずらしいと親近感をおぼえる。やはり<汚れちまった悲しみを>読みますと云うにはまたまた驚きだ。みさきは22歳、俺もそんな頃にポーの詩集に涙して読んだものだ。
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葵さんに桟敷の撮影をお願いしようという企画が出たのは、俺のクラウドの打ち合わせの席でのことであった。スカトロの大御所に緊縛撮影のお願いは彼女のイメージを壊すのではないかと危惧したがこころよく引き受けてくれた。
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ヘアー解禁とわが業界が勝手にきけつけて恥毛を晒しているが、法的に許されている訳ではない。45年前はその1本でものぞいていると神経質に取り除いたものだ。
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2010年12月17日、東京駅から銚子犬吠埼行きの2時間のバスの中にこれから続く6年半の二人の揉め事の芽が埋まっていた。
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昨年の6月にきなこの尻に魅入って撮影中に脚立から足を踏み外す事故を起こしたいわくつきの女性です。
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