むかしむかし鬼プロが太古八郎一座を組んでピンク映画館で映画の幕間に1時間ほどの軽演劇をしていた。脚本は団鬼六。すでに師の仕事は忙しくなるころであった。舞台稽古が迫っても台本は出来上がらない、「杉浦てきとうに書いておけ」といいのこして飲みに出かけてしまう。たとえあと数行でも師の後を書きつぐのは不可能だが、師が帰るまでに書き上げてみせると「お前の文章にはてにおはが分からん」と却下されて、最終章を自分で書きついでいた。そのように俺は書き物が苦手である。
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今のアメリカの緊縛において裁判沙汰になるようトラブルがつづいているらしい。俺も米国で<あなたの撮影でいま見たようなシーンを撮るのに、相手の許可をとっていますか>と質問されたことがある。一瞬質問の内容理解できなかったが、この国は承諾を契約のうえに成り立っている国だとおもいおこせば理解が出来た。
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スタジオの備品の中原中也をみさきに与えてみると、中也ですか?と意外な返事がかえった。最近の若い子にしてはめずらしいと親近感をおぼえる。やはり<汚れちまった悲しみを>読みますと云うにはまたまた驚きだ。みさきは22歳、俺もそんな頃にポーの詩集に涙して読んだものだ。
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葵さんに桟敷の撮影をお願いしようという企画が出たのは、俺のクラウドの打ち合わせの席でのことであった。スカトロの大御所に緊縛撮影のお願いは彼女のイメージを壊すのではないかと危惧したがこころよく引き受けてくれた。
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ヘアー解禁とわが業界が勝手にきけつけて恥毛を晒しているが、法的に許されている訳ではない。45年前はその1本でものぞいていると神経質に取り除いたものだ。
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昨年の6月にきなこの尻に魅入って撮影中に脚立から足を踏み外す事故を起こしたいわくつきの女性です。
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身長155㎝スリーサイズ90。60。85芸能事務所からは仕事の内容の説明を受けないでやってきた女の子。当然に緊縛は初めて、というかそのような仕事があることも知らない地方のうぶな女の子です。地方にはまだそのような未開発な女の子がいるのだ。
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花さんと一緒すると俺のイメージは5年ほど前の菅野しずかに戻ってしまう。それほど菅野の目は暗闇の中をさまようような哀しげで印象深い眼差しが記憶に残る。
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少し遅れてスタジオ入りした、いちるさんはとても陽気なお嬢さんでした。身長は154cmと小柄な体がメイクルームを飛び跳ねるのです。
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この撮影は去年の秋に大型の台風が関東に接近していた日であった。伊藤晴雨の雰囲気で撮影をしようというのがテーマの一つでした。
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モデルが決まるとキャラクターを描いてみる。いつかの暖簾に腕押しのような喋り方とたのまれた事はなんでも受けてしまうような人のよさ、ただそれだけではない大学を終えて日常英会話が堪能らしい。外見よりは本当はしっかりものかも。そんないつかを思い女中だとイメージする、それも戦前の女中、いってみればおしんである。
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今回の割烹着のナース服がつばきにはよく似合って可愛いしこれから始まる物語にぴったりである。つばきは3度目の撮影ともなると現場になじみ笑顔は柔らかく自然な表情が出来ている。
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