芸妓の雛奈子は雛のように可愛げだが、はらりと衣装を脱ぎ捨てれば筋彫り彫ったもち肌のねいさんだ。二十歳そこそこで肌にこれだけの入れ墨をする覚悟ほ相当はものだ。
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送られてきた辛島さんの宣材を見ると、性に興味のある性格が暗めとある。我々のカテゴリーにはまるモデルと思い出演を依頼した。
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ずっと以前から俺の写真を見ていてくれた女性です。小林有栖と云います。
女性の有栖は観るというよりも写真に自己投影をして哀れみ苦痛を体験するタイプらしい。それが虚像では満足できなくなり桟敷に応募をしてきた。年齢33歳、熟女がはじまる頃合いです。
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今週は桟敷の番外編として掲載させていただく。これは2年ほど前のみほと俺の姿である。彼女とこのような撮影をというか遊びを始めて5年が経っていた。少しは縛りを覚えて来ていた。その間に美帆の大病があり、生死をさまよう彼女をきずかってお百度を踏むおもいで、美帆との想いでの場所に身をおき快復を願ったりという大事がたった後でもある。
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緊縛は様式美の世界だと云われている。ある形にのっとり美を求めていく。能、歌舞伎、型の追求からの自己表現だ。だが時としてそこから離れてみたくもなる。それが今の俺である。
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元気いっぱいでスタジオに入って来たまりか。旅慣れているせいで時差ぼけはまるでない。このところ自社の写真集の写真選びで少々ばてぎみである俺。まりかの元気をもらって力を出そうと、アメリカの事情をきく。
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さくらとの撮影は2度目の桟敷の撮影です。とてもいたがりで前回は途中で拘束を緩くしてしまった。本人いわく今回は心構えをつくって痛みに耐えて臨みますからと依頼された。
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とぼとぼとスタジオに向かう途中でむこうからやってくる美女がいた。なにかしらの予感で今日のモデルさんではないかと思いながらすれちがった。
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このところ2月の個展と我が社の自費出版になる写真集のためにSMセレクトなどで撮影をしたフィルムから写真を選んでいる。
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名古屋の蓬莱かすみのサロンでは毎月数回の女子会が開かれるそうだ。そんな所へ由樹が新しく加わった。
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蚊帳を蓬莱がネットで手に入れて貸してくれた。若者に蚊帳を吊らしてみると裾が畳から浮くぐらいにして吊っている、これでは蚊の入り口を作っているようなものだ。
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あかりと蓬莱との出会いは3年ほど前の三和出版の撮影であった。二人とも職業的な写真撮影は初めてのようでかなりとまどった撮影であったと記憶している。だがその時の出来映えは好評であった。
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