偶然ではあったが黒居さんは桟敷の撮影2日前に三和出版の撮影モデルとして出会った。大きなマスクをして「お久しぶりです」と挨拶されたが、一向に相手を判断できない。「黒木です」言われて「はい」と答えた。
メイクを終えて最初のカットで黒居さんを表紙としてアップの顔を撮ろうとするが、どうも以前の華やいだ顔がない。髪はボリュウムがなくペチャりとして前だれのように二筋に分けて垂れている。まさに垂らしただ。アイメイクはちんば。この様なメイクさんに直しを要求しても無駄であるのは過去の経験から承知のことである。「彼女の雰囲気が変わったのかな」アシスタントの感想。2日後の桟敷のメイクさんでは以前の黒居さんの華やいだ顔立ちに戻り安心をして撮影をする。メイクさんの重要性を痛感する。だが故濡木氏の様にメイクにより女の個性が損なわれると嫌う人もいる。昭和の女たちはメイクにたけてなかったが今の女性は下手なヘアーメイクさんよりも自分の顔を美しく作ることには長けている。
気分が高揚していると肌の艶も張りも増すのであろうか、今日の彼女はとてもいい状態で撮影に臨んでくれている。この人は熟した発情期の陰部を想像させる半開きの肉感的な唇が魅力である。個人レクチャーを必要とする日常であるから、奈加氏に縄どめされる時の表情はまさに縄あつを体に閉じ籠めるようなせつない表情をするのであった。彼女がどこでされたのか自室で自慰で遊んで楽しんだのか、調教で肛門と花芯の挿入を覚えたのか。「2箇所に挿入したいと思うが、いいですか」と男が尋ねると「はい」と答えるのであった。
文 杉浦則夫
掲載開始日 2020.1.16・23 掲載終了 2020.2.24
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