水野優奈

By 2021年5月27日撮影後記

皆様は元気でお暮らしでしょうか。コロナ禍がまだ続いてますお気を付けください。訃報です。美帆の「黒髪の会」で縛りの指導をしていただいた長池氏が亡くなりました。76歳程と思います。彼は商業誌での活躍はありませんでしたが。我が師の団鬼六先生の無茶振りの尻拭いなどをして支えたり、70年台の緊縛愛好家と共に活躍しタニ街との交流が深かった。


彼の縛りはプレーで活かされるもので俺の写真の縛りとは違うものであった。彼との会話で縄とSEXの秘話を教えてもらう時は核心の序の口までを語りこの先は有料だなどと冗談を言うのであった。全てやり尽くして亡くなったのであるから、長池氏に悔いはないであろう。

俺はといえば目黒ハウススタジオが無くなり日本家屋のスタジオを探すのであるがいい条件の場所がない。ある人に言わせればクラウドハンテングを共同で集って古民家を買い取ってはと言うが。それもなかなか難しい。

今回のモデルさんは身長が150㎝ほどで小柄だ。狭い場所での撮影が可能になる。茶室の小物入れ。2畳の茶室と撮影を進めた。女は体が柔らかく狭い空間でクネクネと動かせる。我々の意図をよく理解していて、始まりで局部にローソクを咥えさせた。これは人間家具の照明器具を作ったつもりだがむしろ猥褻を目的にした感がある。人間家具の王道である人間便器を以前試みたが成功した事がない。

2月の寒さを忘れるような陽は暖かく照っていた。開けはなった小部屋の窓際に後手縄に拘束された白い尻が眩しくある。女は先ほどまで庭の軒に逆さ片足吊りの責めを受けたばかりである。女は静まった部屋で不安に怯えるように身をかがめている。男の気配に新たな責めを覚悟する。片足を吊られて開脚された股間に異物が挿入された。女の呻き。電子音と共に小刻みな振動が女の花芯を揺らした。
女は胡座に縛られて柱に固定されている。花芯は金属のクリップで開かれて鎖で男の手元に繋がり男の侮蔑に耐えねばならない。挟まれた大陰唇がキリキリと痛む。彼は女の呻きを楽しみながら凌辱感に浸る。女の呻きは男にとっては最高の音楽でありオペラである。

杉浦則夫

撮影:杉浦則夫 緊縛:蒼木樹里 助演:河辺匠 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2021.5.6・13 掲載終了 2021.6.10

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