この時期の美帆は窒息プレーにのめり込んでいた。意識を失う寸前まで落ちる寸前までの状況を作るのである。もしも俺に落ちた彼女を覚醒させることができるならば落ちてみたいと言うのであるが、俺は柔道家でもないしそんな技術がないからできないことだ。
それを美帆は残念がるのである。ボクシングでもダメージを受けて倒れる瞬間の意識を失う瞬間が気持ちがいいと言われる。それに近いものであろうと思っている。それに美帆にはそこに至るまでの幻想に刑罰の責めで苦しみながら死んだ女囚の姿が思い描かれる。そんな女の姿と入れ替わって首縄を受けるのである。朦朧とした時の中で責め苦しむ女たちの幻影を見るのであろう。時には視覚を失い鼻水を垂らし凄惨な姿になることまであった。
股縄に興味を持っていたのもこの時期である。俺が後ろ手に拘束した股縄を自分で強く引っ張り股間を刺激する。緩めたり擦ったりと繰り返す。クリトリスの皮がむけて赤く腫れ上がるまでも幾度も時間をかけて。やがて絶頂を迎えると潮を流し始める。尻を腿を濡らして体に沸き起こる快感で潤んだ眼差しを向ける。
杉浦則夫
撮影・緊縛：杉浦則夫
掲載開始日 2021.7.29 掲載終了 2021.9.2
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どのカットを見ても股縄が完全に埋没、というよりは股間に飲み込まれてしまっているようにしか見えないのにはそういう訳があったのですね、納得です。真っ赤に残った首を絞められた跡が実に生々しく、小心者の私などはどうしても危なくないのかと心配してしまいます。私の知っているある外国のロックミュージシャンにはSEXのクライマックスに女性の首を絞めていく癖があり、ある時女性が本当に危ない状態に陥ってしまい救急車を呼ぶという大騒ぎになり、ホテルや招聘元まで巻き込んで大騒ぎになったことがあるそうです。本人は俺はこうしないとイケないんだよと、平然としていたそうですが、まさに命がけ、先生のご心配もごもっともと思います。しかし絵的には非常に見ごたえがありました。