あかね

By 2026年8月27日撮影後記

西欧の緊縛師たちは日本の縛りをマスターしてそれ以上の変化を求めて努力を続けている。


だが彼らの探究心には深いものがあり基本が昭和の濡木の縛りにあると思っている。その現場を知るのは俺であるからと9月にコペンハーゲンで昭和の縛りについて話す事になった。濡木の縛りはモデルの感性と身体的な能力を見つめての縛りであったから同じ縄筋の縛りはほとんどない。場面の撮影中においても縄を解いたり加えたりと構成の変化をドンドンしていたから、彼にとっては完結した縄はなかったのであろう。

目隠しをされたあかねの恐怖は計り知れない。だがそれは彼女にとっては恐怖であろうか?むしろ未知の責めへの甘い期待であるかもしれない。彼女の深い想像力が責の陶酔を体の芯におこし、やがて半開きの赤い口から涎が垂れる。俺もあかねと胴体に導かれて陶然とカットをきざむ。彼女との撮影はこんな時を共有することが出来るのが楽しみだ。
胡座責の足につくがごとくに低く首を垂れた厳しい責め。襟首にかかった厳しい縄のずれ目に痛々しい充血を見る。背中の縄尻がギリギリと持ち上げられて吊りがつくられる。クルクルと回転を起こす。予期しない回転責めで陰影の濃いカットになったがご容赦をしてください。

杉浦則夫

撮影:杉浦則夫 緊縛:奈加あきら 助演:鏡堂みやび 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2026.8.20・27 掲載終了 2026.9.24

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