雫月心桜

By 2025年7月10日撮影後記

女の体調は微妙なもので、今日のこはるは体調不良である。縄をかけない出だしから貧血を起こしてしまう。ソファーに寝かして回復を待つ、


こはるの寝顔を見ながら俺はこの様な心身を打ちのめされた女をいつか撮りたいと思っていたことを思い浮かべる。
腕に包帯を巻いてみるとますますその様な雰囲気が出る。だが縄をどの様に扱えばいいか、毎度の後ろ手の胸縄ではテーマからそれる。縄の常道から外れてイメージを作る。それには少女の微妙な動き縄の絡み具合に集中しなければならない。こんな時に濡木さんならばどのような縄を作っただろうか。
2シーンほど撮った時に80年台のビ二本を撮っていた頃の懐かしさが蘇った。あの頃の少女たちも病んでいたそして必死に生きていた。俺も生きるのが精一杯であった。
こはるが体を丸めて包帯をした腕に縄を力を込めて握る姿が哀れさを見せている。こはるは弱った体で俺と呼吸を合わせている必死に芸の意地を通そうとしている、だが限界だやがて過呼吸に落ちた。

杉浦則夫

撮影:杉浦則夫 緊縛:奈加あきら 助演:鏡堂みやび 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2025.7.3・10 掲載終了 2025.8.14

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