美帆 番外編

By 2017年11月30日12月 7th, 2017撮影後記

今週は桟敷の番外編として掲載させていただく。これは2年ほど前のみほと俺の姿である。彼女とこのような撮影をというか遊びを始めて5年が経っていた。少しは縛りを覚えて来ていた。その間に美帆の大病があり、生死をさまよう彼女をきずかってお百度を踏むおもいで、美帆との想いでの場所に身をおき快復を願ったりという大事がたった後でもある。


3ヶ月の入院生活を終えての再会の初めの挨拶が<縛れ>であるから、その間の縄への想いは飢えにちかいものであったのであろう。
生死の淵にあり、俗界から隔離され規則正しい食事をとっていた美帆の姿は蝉が殻からはい出した瞬間の透明感をもっていた(この写真はいずれ発表する)。あれから3年。巷の汚れにもまれてというか、俺とのいさかいに明け暮れてすっかり油蝉の様な存在感で俺の周りで鳴きわめいている。これも風流ととるか?
我々は喧嘩ばかりをしているわけではない。ひとたび撮影が始まると互いの空気は無垢な様子を作る。縄を通して互いが絡み合う。たがいの呼吸が絡み合う。美帆の姿態に感動の波が押し寄せる。そんな時間で撮影された写真のコマです
文 杉浦則夫 

 これらの画像を撮影した年からだと思うけど、写真って撮るものではなく、「創るもの」と感じてきたと記憶のどこかにある。与えられた物と一緒に写されるのではなく、それらに自分の意識や感覚などを溶け込ませて杉浦先生と同じ世界を感じ、二人の空気感を画像として創り上げるものだと思う。
 この年は、私が仕事を終え、22時頃に先生の事務所に行き、それからの撮影を頻繁に行っていた。高速バスで仮眠をしてからの撮影は疲れとの闘いでもあったけど、撮影前に聞いたイメージを膨らませて向かう事務所は本当に楽しかった。事務所に着くとお弁当が用意されていた時は嬉しかった。でも、それよりも嬉しかったのは、撮影に対する先生の意気込みだった。やるぞっていう言葉ではなく、手の込んだ小道具やセットを準備していてくれたこと。撮影した画像を、その場でパソコンで見るということも、私には楽しい時間だった。
 この年が明けて間もなく、私は病に罹りましたが、その数日前まで事務所で写真を創っていました。今でも、事務所での撮影は記憶にしっかりと残っています。
 今回、掲載している画像は、殆どがホテルでのものですが、いつの日か事務所での創り上げた二人の空気を見ていただきたいです。
文 美帆
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