個展にむけて

By 2017年8月4日8月 17th, 2017緊縛コラム

街の雑踏のなかにいると、生かされているという思いがわいてくる。もの哀しいが欲もある。なにが出来たのかなにをこれから創れるとかと騒音に聞いてみる。

出会いによって人生が決まる事がある、とくに俺のような一匹狼(?)な者には強くはたらく。俺にとっては団鬼六師に師事して今の俺を持続している、もしこのめぐりあわせがなかったならばと思うと、悲惨な時を過ごす俺しか思い描けない。俺の持ち物には500円を超える物にあふれている、20歳のころであった、北海道に無銭旅行に出ていた。お金が無いのはあたりまえだが、北のはての宗谷岬で持ち金が500円であった、夏にもかかわらず風は冷たく吹いていた、500円札の皺を石にこすりつけて延ばしながら感傷的になりこれが俺の財産の基準だと思いこんだ500円。そんな俺がまだ生かされている。そして今は美帆との出会いで写真を撮り続ける事ができている。ものをつくる人間は創る意識がとぎれるとどんどん感覚が薄れる、美帆との週一の撮影は仕事にはない写真の出来上がりがあり刺激的だ。今日も喧嘩をしたとツィターなどで書き込みをしているが、はたして本気での喧嘩であろうか、最近ではそれは明日へつながる挨拶ではと諦めている。 
<美帆と俺の撮影の意義>を聞いてくる。初めは楽しみであったが、これはど長くなるとただそれだけではすまされなくなるらしい。彼女にとっては二人で制作することが重要だと云う。俺は毎回そのつもりで撮っていると怒る。撮影をするごとに一枚の納得する写真を求めるが、美帆にはその俺の姿勢がとんと理解できないらしい。なぜか写真を発表しないからだと愚痴る。だが来年の2月には70点ほどの展示作品で個展を開く。

文 杉浦則夫
開催日:2018/2/1 – 2018/2/7
会場:デザインフェスタギャラリー EAST 二・三階 全室(合計6室)
※アクセス案内がWESTになっていますが、EASTと隣接しています。

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杉浦則夫緊縛桟敷(年齢認証)

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