
スタジオの喫煙室で千川と話す機会があった。彼女は若いのにAVの監督もてがけてすでに3作ほどを撮ったという。監督といえば相当の知識と技量がないと作品が出来上がらないものだ、音楽は友達が協力してくれるという。どのような出来上がりかを観てみたいものだ。
ピンク映画には若松孝二などが名作を残した、当時の女優で島(?)という女優が若松組の映画に出ると厳しく指導されるがその分やり甲斐と充実感があると、若松組撮影後に話してくれたことが俺にはとても印象に残っている。この業界にある女は仕事に充実感を求めていると覚えた。若かりし鬼プロ劇団で大古八郎座長での話。俺の仕事ぶりはモデルにその様な印象を残したいと撮影の基本としているが果たしてそれが伝わっているかは疑問だ。
千川は演出を手がけているだけにこちらの意図をよく理解して表情を作り所作も滑らかで順調な撮影進行であった。身長が162センチ程だが小顔のせいで小柄に見える。腰回りなどは逞しく肉付きがいい。毎回のことであるが衣装をきた笑顔と固く拘束された裸の写真を並べてみるとその落差に驚くばかりだ。
千川は校舎の鉄の橋で放課後を過ごしていた。だが今は裸電球の灯る暗がりで拘束されている。我が身に起こった出来事を理解していない。いつの間にか現れた男にパンツを脱がされたもなか、男の好色な目に晒される若い尻。見事な球形の秘密の園。もなかは絶句のうちに意識が遠のく。濡れた球形の割れ目。秘密の闇に裸電球のフィラメントがジージーとたてる音。恐怖の中のもなかに何かが蠢く。優しげな男の声。恐ろしい男の命令。もなかの混濁の迷い。ついに服従の犬。
杉浦則夫
撮影:杉浦則夫 緊縛:奈加あきら 助演:鏡堂みやび 制作:杉浦則夫写真事務所
掲載開始日 2025.10.16・23 掲載終了 2025.11.27
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