美帆

By 2016年4月28日撮影後記

男も女も嫉妬の罠にはまると独占欲が病魔のごとく身体をむしばむ。ありえない幻想がたちあがりくっきりと相手の浮気を見る。それが実在の影像のコマのように浮気姿を濃厚な場面に拡げて行く。これは愛ではない欲である。


そんな姿の美帆を、嫉妬に狂う美帆を、咎めの縄で鎮めようと思い前半を撮った。大変難しい撮影でした。やがてそれは官能の世界に入る。

美帆を知る読者は彼女のふくよかな尻に魅せられている。今回の撮影時の美帆はふっくらと体重を増しぎきだ。だが彼女の尻を見るならばこれぐらいの丸みのある尻が色気がある。わが撮影は今日のテーマを外れてもっぱら官能の世界に没頭する。美帆は拘束に苦痛を感じるのではなく悦びに入ってしまう。こうして多くのスタッフがいると表情に微笑がでてしまう。注意して撮影するのだが幸せそうな顔が見えてしまう。5年ばかり美帆を二人の空間で撮っているが、その時は官能的な顔でいるのに大勢の前では違った顔でいる。

少しおかしな表現だが、彼女にはとても幼い顔が現れる時がある。100枚に一枚はとても色気のある見入る様な顔がある。またとてもブスな顔もある。いろいろあって飽きない。この種の女性はまだローソクをやってもらってないとか、○○をやってもらっていないという表現を使う。快楽のどん欲さがみてとれる。ということで人体花器をためした。そんなものはいつでもできる、美帆は尻だ、尻だといいきかせて撮影をした。

モデル撮影後記:美帆

 この撮影で、どんな写真を撮ったのかは、ほとんど覚えていませんし、写真を見てはいません。撮影中の様子を書くことはできませんが数時間の中で私が感じたことや見えたモノについて書いてみます。
 私は小学生の頃に茶道を習っていました。子供の私には、侘・寂なんて理解できなかったけど、お茶をたてるときの柄杓や棗の扱いが好きで、一つ一つの動作に誠心誠意でした。今回、スタジオに茶道具があることを知っていたので、お茶を取り入れたい、とお願いしました。実際に点前はできなかったけど茶道具を手にしたくてムズムズしていました。袱紗くらいは用意していけばよかった・・・と後悔しています。
 今、地元の歴史を可能な限りで知ろうとしています。撮影前もそうでした。私は茨城県に住んでいます。歴史的に大きな事件後の水戸藩士の最期を考え、同罪として縄にかかって最期を迎えた親族の無念を想いながらの撮影になりました。
 普段の縄同様、私の体の中は捕らわれた身と化しており、縛られた和室からは、外が見えていました。何も考えずに中庭の木や地面を見ていたら、頭の中がタイムスリップしていきました。私に見えた光景は、次々と血しぶきをあげながら飛び、転がる首でした。男女問わず、斬首された首をいくつも見ていました。私も捕らわれているのに、刃が向けられないことに、生き残る悔しさを感じました・・・
  私の記憶している撮影現場はこの場面なんです。それ以降の撮影は、杉浦先生の声は聞こえていましたが、どのようなことをしていたのかは分かりません。撮影後記とはなりませんが、私の見えたモノです。ただ、出来上がった写真は見ていません。もし、写真を見た方がいましたら、私が過去を見ていた時の場面が分かった方、いらっしゃいますか?あの現場で一人だけ違う世界を見ていた私がいるんです。おそらく1枚くらいは写真になっているのでは・・・。
 この撮影以降、さらに過去を知ることの大切さを知りました。縄は歴史も人の無念も教えてくれました。

撮影後記追伸:杉浦則夫

その日は12月29日の厚い雲に覆われた日であった。幾度も撮影した小部屋だ、庭のしょじをとおして入る光は薄暗く。普通ならばライトを使って撮影するところだが、デジカメならば感度をあげて撮る事を覚えた。かえつてそのほうが成功すればいい写真ができる。それは撮り始めからかなりの苦戦をしいられた。始まってまだ着物の乱れがない時であった、一面の壁に寄りかかった美帆に黒髪の乱れに、スタッフがいっせいに伊藤晴雨の絵のようだと声を出した。俺のカメラのデスプレーには青色おおびた黒髪が乱れていた。スギウラは美帆の瞬間をその時だと断定する。なおこの日は撮影終了後に動画を、石抱きの刑罰を奈加氏の協力を得て撮った。ただえんえんと石を抱えてそろばん板に座る美帆。こちらは美帆の崩れる顔から彼女がどの時代を想い、どんな罪に服しているのかがみてとれる。

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1件のコメント

  • キャリア35年+アルファ より:

    私も美帆さんの瞬間は、先生の断定した場面で間違いないと思いますが、
    後半の、竹に四肢を縛りつけられ、目が完全にイッちゃってる場面とか、
    美帆さんの大好きな首に縄をかけられて、柱に縛りつけられた場面などで、
    美帆さんの頭の中では、いったいどのようなモノが見えていたのか知りたくなります。

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