葵マリー

By 2017年6月1日撮影後記

葵さんに桟敷の撮影をお願いしようという企画が出たのは、俺のクラウドの打ち合わせの席でのことであった。スカトロの大御所に緊縛撮影のお願いは彼女のイメージを壊すのではないかと危惧したがこころよく引き受けてくれた。

和服で留袖で粋筋の姉御にしようともその席ですぐさま決まった。蓬莱かすみの手配で留袖の一式が揃い、マリさんは髪を黒く染めて気合いが入っている。
着付けを終えてカメラの前のマリさんが珍しく緊張きみだ。もともと粋筋の彼女が一段アップの顔をつくる。面白くなるぞと俺は心うちで思う。本日の床の間は掛け軸が変わり、花瓶には華やかな白い花が生けてある(蓬莱氏の投花)これが留袖の黒をより美しくみせて葵マリの存在をきわだたせていた。
これで北玲子ならばどんな絵を描くだろうかと思い、敵対する親分(奈加氏)が柱の前で立て膝の開脚の女を弄ぶ図を作った。こともあろうにキセルの先でいじられる葵の花芯、屈辱で親分をにらみ返すのであるが、ついには羞恥の底に堕ちるまり。
庭には大きな石作りの手水舎がある。その前で伊東晴雨ならばどんな絵だと自問する。首縄で生死をさまようようがごとくの顔を歪める女、足下には火あぶりの用意がされた薪が用意されているだろう。そこまでは出来なかったが、葵は無惨な姿をつくった。ここに無惨美を観ていただければ成功だ。

文 杉浦則夫
杉浦則夫緊縛桟敷 掲載内容  会員登録ページ 
注意:
月額会員サイト「杉浦則夫緊縛桟敷」でのダウンロード作品の掲載期間は四週間です。
杉浦則夫緊縛桟敷では特別編集版としてクラウドファンディングには付随しない映像と共に公開されます。
本写真作品の全編はクラウドファンディング 葵マリー緊縛写真作品にて発売されています。期間限定:2017年4月9日〜7月8日

コメントをどうぞ